NDIRとCO2センサ
NDIRは、被分散型分光法のことで、ガスの検出や一酸化炭素、二酸化炭素などの濃度の測定に利用されている手法です。
気体を構成する分子には、それぞれ特定の波長の赤外線を吸収するという性質があります。
そこで、NDIRを用いてガスの成分を分析することが行われるようになりました。
NDIRセンサを構成する管の一方の端には赤外線を放射するランプがあり、そこから放射された赤外線は管内に入れられたガスの中を通り、もう一方の端に設置されたセンサに受信されます。
吸収された波長のものは受信されないため、そこから管内のガスの成分を分析できます。
二酸化炭素には、波長4.26μmの赤外線を吸収するという性質があります。
したがって、この波長のものを含む赤外線を放射して、センサで受信することにより二酸化炭素の存在や濃度を測定することができます。
地球環境保全のため、CO2排出量についての規則が厳密になってきたことから、精密に測定できるCO2センサとして、NDIRが広く利用されることとなってきています。
NDIRのスペクトル検出によるガス検知機について
非分散型赤外線を略してNDIRと表記します。
これは特定のガス、たとえば一酸化炭素や二酸化炭素といった酸化炭素の濃度を測定するときによく用いられます。
赤外線が気体状のサンプル内をを通過するとガス中の分子は特定の周波数の赤外線のみを吸収します。
この時分子の構造状に応じたスペクトルを検出することできます。
各周波数の赤外線スペクトルを測定することで、ガスの濃度がどれくらいなのかを測ることができます。
この方法は非分散方式と呼ばれていて、サンプルを通過する赤外線に関しては検出器の前についている光学フィルターによって選別されたガスの分子の波長以外のすべての光が取り除かれるようになっています。
この赤外線の原理に基づいて作られているのがNDIRのガス検知機です。
この装置を住宅やビル内のオフィスに取り付けることで、室内の空気が汚染されてはいないかを測定し、人体に有害な気体が標準値以下であることを常に確認できるようにしています。